ものづくりで社会支える OKIシンフォテック・富沢将一社長

 
「社会インフラを支える事業を仕掛けたい」と語る富沢氏

 沖電気工業(東京都)の子会社で、ATMや自動改札機などの電源装置や板金加工を手がけるOKIシンフォテック(福島県福島市)の社長に富沢将一氏が就いた。富沢氏は11日、福島民友新聞社の取材に「ものづくりを通して、社会インフラを支えることができる事業を一つでも多く仕掛けたい」と語った。就任は1日付。

 ―抱負を。
 「筐体(きょうたい)(電機機器を内蔵する箱)と電源装置を一体的に製造できることが強みだ。技術力と生産能力を生かして、地球環境や社会に貢献できるサービスを提供していきたい。売上高は今年72億円、2028年に100億円を目指す」

 ―21年に環境に配慮した塗装工場を新設した。新たな設備投資の考えは。
 「人手不足に対応し、省力化を図るため、昨年から自動の板金加工設備を取り入れている。今年は新たに自動で板金を曲げることができる設備を導入し、さらなる効率化を図る」

 ―地域貢献への思いは。
 「派遣社員を含めた従業員が約400人おり、ほとんどが地元採用だ。雇用の拡大を図ることで地域の活性化につなげたい。また今年で福島の地に工場ができて80年の節目を迎え、記念事業も検討していきたい」

 とみざわ・しょういち 群馬県高崎市出身。群馬県立中央高卒。沖マイクロ技研社長、沖電気工業メカトロシステム工場長などを歴任。趣味はゴルフ。58歳。