全国市長会長を務める立谷秀清相馬市長（７２）は２２日、６月１２日の任期満了に伴い会長職を退任する意向を明らかにした。２０１８年に本県から初めて会長に就任し、３期６年を務めた。在任中は新型コロナウイルス感染症への対応など、地方自治体の課題解決に尽力した。

　立谷氏は福島民友新聞社の取材に「本来は２期が適当だが、新型コロナ対応のため継続した。そろそろ引き際だ」と説明。「残された地方の課題については次期会長と共に取り組んでいく」と語った。

　立谷氏は相馬市出身。福島医大医学部卒。０１年の相馬市長選で初当選し、現在６期目。１４年から県市長会長を務めている。１８年の全国市長会長選で３候補の中から最多の票を得て就任し、２２年に３選を果たした。同市長会は８１５の市区長で組織する。

　立谷氏は会長として新型コロナ対策に関する国への各種緊急提言・決議などを取りまとめたほか、全国のネットワークを生かして自然災害の被災地を迅速に支援する体制を構築した。

　また福島市で２２日、県市長会議が開かれ、全国市長会の副会長候補者に木幡浩福島市長（６３）を推薦することを決めた。木幡氏は１７年の福島市長選で初当選し、現在２期目。東北市長会長を務めたほか、中核市市長会の会長も務めている。

　会合では、全国市長会の理事に室井照平会津若松市長、評議員に品川萬里郡山市長、内田広之いわき市長、高松義行本宮市長をそれぞれ推薦することを決めた。品川氏は監事候補を兼ねる。５月に東北市長会が推薦し、６月の全国市長会議で正式決定される見込み。