「いわき市長選」複数出馬か 現職・清水氏まず立候補表明

 

 9月27日に任期満了を迎えるいわき市長選への動きが本格化してきた。22日、現職の清水敏男氏(53)=1期=が再選を目指して立候補することを表明した。現時点でほかに立候補を表明している候補者はいないが、現職の清水氏が態度を明らかにしたことで今後、擁立の動きが活発化するとみられる。

 清水氏は、後援会連合会主催の政治資金パーティーで「喫緊の課題として『医(医療)・職(雇用)・住(住宅)』に取り組んできたが、まだ課題はたくさんある。2期目、しっかりと皆さんの期待に応えるべく、復興の道筋ができるまで自分が担う。今年9月の選挙に出馬することを決意させていただく」と述べた。

 清水氏はいわき市出身。日大法学部卒。国会議員秘書を経ていわき市議2期、県議を4期務めた。2013(平成25)年の前回市長選で、2期目を目指した現職の渡辺敬夫氏を破り、初当選を果たした。

 いわき市長選を巡っては、前回出馬した元衆院議員の宇佐美登氏(50)が今回も意欲的な動きを見せ、準備を進めている。このほかにも水面下で複数のグループが清水氏の対抗馬擁立を模索しており、選挙戦となる可能性が高い。

 同市長選は05年以降、自民党支持層を二分する分裂選挙が3度続いている。今回も、前回市長選で敗れた渡辺氏に近く、清水氏とは距離を置く市議会最大会派「志帥会(しすいかい)」の動向が注目される。