「3陣営」活動本格化へ 福島市長選、現職・2新人の争いに

 

 福島市長選に同市選出の県議桜田葉子氏(59)=自民、4期=が出馬の意思を固めたことで、同市長選は立候補を表明している現職の小林香氏(58)=1期、無所属=と新人で前復興庁福島復興局長の木幡浩氏(56)による三つどもえの構図がほぼ固まってきた。11月12日の告示日まで3カ月を切り、各陣営は、選挙戦を見据えた組織拡大などを本格化する。

 同市長選を巡っては、水面下で立候補を模索する動きが一部にあるものの、現時点では2013(平成25)年の前回市長選同様、現職に新人2人が挑む戦いとなる可能性が高い。

 7月12日にいち早く立候補を表明した小林氏陣営は、特定の政党には頼らず、現職の強みを生かして後援会を中心に組織拡大を進めている。1期目の実績と市政継続を訴え、支持拡大につなげる方針だ。

 木幡氏は、出馬要請を行った市議会の民進、社民党系議員や自民党系の一部議員が支援。21日には後援会を設立する予定で、キャリア官僚として岡山県副知事などを務めた実績を訴え、まずは知名度拡大を図る。

 自民党県議を4期務めた桜田氏は、既存の後援会や市内の支援団体を軸に支持拡大を目指すとみられている。26日の後援会で立候補を表明すれば、自民党系の一部市議らが支援に回るとみられる。