現・元2氏が票上積みへしのぎ削る 二本松市長選・終盤の情勢

 

 任期満了に伴う二本松市長選は24日、投票日まであと2日に迫った。届け出順にいずれも無所属で、元職で元県議会議長の三保恵一候補(68)と、現職で再選を目指す新野洋候補(66)がそれぞれ遊説や個人演説会を精力的にこなし、一層の票の上積みにしのぎを削っている。

 三保候補は市長の経験を踏まえ、産婦人科医の確保や教育の振興、企業誘致、農業の振興・里山再生など8項目の重点政策をアピール。24日は旧二本松市中心、25日は市内全域を巡り、最後まで組織固めと新たな票の掘り起こしを進める。五十嵐勝蔵選対本部長は「これまでの実績を訴えながら各政策の浸透を図り、勝利に向けて全力を尽くしたい」と意気込んでいる。

 新野候補は人口減少対策など1期目の実績を強調し、若者の定住促進に向けた子育て支援、雇用環境の良さ、農業・産業の支援などを主張し、市政継続を訴える。24日は東和地域と旧二本松市東部、25日は市内全域を回り、支持拡大に努める。安斎文彦選対本部長は「厳しい選挙戦だが、一票一票をさらに上積みする一方、投票率向上に力を入れたい」と語気を強める。