【データで見る福島県議選】台風影響大きく...投票率いわき低下

 

 【市町村別投票率】19選挙区のうち選挙戦となった10選挙区(8市12町8村)の投票率を市町村別でみると、いわき市が前回比6.38ポイント低下の39.13%となり、前回が無投票で比較できない市町村を除き下げ幅が最も大きかった。同市選管は「人口規模が大きく、台風19号の被害が甚大な好間地区などで投票率が下がった」として上で「有権者が生活再建を優先したため」と分析している。

 投票率は都市部で低い傾向が見て取れた。8市の中で投票率が最低となった郡山市が前回比2.53ポイント低下の35.61%で、白河市が3.80ポイント低下の36.32%、会津若松市が4.80ポイント低下の38.23%、いわき市が39.13%とここまでが30%台。福島市が3.97ポイント低下の41.47%で続き、前回無投票の須賀川市が42.50%、喜多方市が51.47%だった。最高は市議選と同日選となった相馬市の64.10%で、前回を0.21ポイント上昇した。

 町村では西郷村が31.19%(前回比3.62ポイント低下)で最も低く、高かったのが檜枝岐村の82.98%(前回無投票)。市の合計は39.90%(前回比5.04ポイント低下)、町村の合計は55.08%(同3.04ポイント低下)となった。

 当選ラインは前回並み いわきは7000票台上昇

 【得票数】最多得票数は相馬市・新地町選挙区の荒秀一氏が獲得した1万3658票で、福島市選挙区の西山尚利氏が1万3371票、喜多方市・耶麻郡選挙区の瓜生信一郎氏が1万2091票、白河市・西白河郡選挙区の三村博隆氏が1万1917票で続いた。当選者のうち最も得票が少なかったのは郡山市選挙区の山田平四郎氏の6016票だった。

 当選ラインは各選挙区とも前回並みだったが、いわき市選挙区は前回の6000票台から7000票台に上昇した。

 「18万4799人」前回を1万9655人上回る

 【期日前投票】期日前投票の投票者数は10選挙区(28市町村)で18万5799人に上り、11選挙区(28市町村)だった前回を1万9655人(11.83%)上回った。有権者に対する割合は15.40%で前回に比べ2.00ポイントの増加。28市町村のうち8市の合計は15万5375人で1万8639人(13.63%)、20町村の合計は3万424人で1016人(3.45%)それぞれ前回から増えた。

 選挙区別の投票者数をみると、最も多かったのが郡山市の3万8469人(前回比5378人増)で、福島市3万7430人(同5582人増)、いわき市3万4686人(同2422人増)、会津若松市1万3844人(同3557人増)の順となった。

 市町村別で最も伸び率が高かったのが相馬市の前回比136.81%増で、前回を5315人上回る9200人が投票した。

 また不在者投票の投票者数は5043人で、前回から1217人減少した。市の合計が4302人、町村の合計が741人。選挙区別では、いわき市が1271人で最多となった。