副町長・鈴木氏が立候補正式表明 美里町長選、選挙戦の公算大

 

 官製談合事件を巡る町長の辞職に伴い、4月20日告示、同25日投票で行われる会津美里町長選で、同町副町長の鈴木直人氏(65)は24日、立候補を正式に表明した。同日、出馬を要請した町議有志9人に「要請を受けて立候補したい」と決意を示した。

 鈴木氏は取材に「行政に携わってきた者として、町政の停滞を招かないよう力を尽くしたい」と述べた。鈴木氏は、前町長の辞職を受け、町長職務代理者を務めている。4月上旬に町議会議長に、退職を申し出る見通し。後任の職務代理者には、総務課長が就く。

 鈴木氏は会津美里町(旧新鶴村)出身。新潟大大学院農学研究科修士課程修了。まちづくり政策課長、総務課長を歴任。昨年4月から副町長を務めている。

 町長選を巡っては、元県議会議長の杉山純一氏(63)が立候補を表明している。ほかに候補者擁立に向けた目立った動きはなく、両氏による一騎打ちとなる公算が大きい。

 3町村の合併で2005年に誕生した町では、過去4回の町長選は全て無投票となっている。