新人・渡部氏が出馬「断念」 いわき市長選、現新4人の争い濃厚

 

 任期満了に伴い8月29日告示、9月5日投開票で行われるいわき市長選で、立候補を表明していた新人の会社経営渡部(わたのべ)安彦氏(34)は24日、出馬を取りやめると発表した。

 渡部氏は、合併前の旧市町村単位での地域振興や若者支援などを掲げていたが「現在の立場の方が自分の掲げる取り組みを迅速に進められ、いわきのためになるとの結論に至った」と述べた。一方、ほかの立候補予定者を支援する考えはない、としている。

 渡部氏が出馬を断念したことで、同市長選は立候補を表明している現職の清水敏男氏(57)=2期、いずれも新人の元文部科学省室長の内田広之氏(49)と常磐共同ガス(いわき市)前社長の猪狩謙二氏(58)、立候補の意思を固めている元衆院議員の宇佐美登氏(54)による4人の争いになることが濃厚になった。