「富岡町長選」告示 新人2氏が立候補、避難区域の再生争点

 

 任期満了に伴う富岡町長選は15日告示された。届け出順に、いずれも無所属の新人で元会社員藤沢道徳氏(54)と元町議の農業山本育男氏(62)が立候補し、25日の投開票に向け選挙戦に入った。

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域の再生に向けた道筋や、町内居住者が震災前の1割程度にとどまる現状をどう打開していくかが主な争点となる。

 投票は午前7時~午後7時に町役場、午前7時~午後6時にいわき市の町いわき地区多目的集会施設と植田町中央1丁目貸事務所、郡山市の町郡山支所の4カ所で行われる。開票は午後8時半から町武道館。

 14日現在の選挙人名簿登録者数は1万849人(男性5659人、女性5190人)。

 7カ所で期日前投票

 15日に告示された富岡町長選の期日前投票は16~24日、町役場や東京電力福島第1原発事故に伴う住民の避難先に設けた計7カ所の期日前投票所で行われる。多くの有権者が避難生活を送っている状況を踏まえ、選挙期間は通常より5日長い10日間となっている。