現新2氏、少子化対策など争点に舌戦 下郷町長選・終盤の情勢

 

 任期満了に伴う下郷町長選は26日の投票に向け終盤戦に入った。届け出順にいずれも無所属で、新人の元副町長星澄雄候補(73)と3選を目指す現職の星学候補(74)=2期=が少子化対策などを争点に舌戦を展開している。

 星澄雄候補は、町政刷新と健全財政の堅持を呼び掛ける。高齢者へのタクシー料金の助成など現職の一部政策を「ばらまき」と指摘、農業を中心とした若者の雇用促進など新たな経済対策を訴える。保育料の無償化なども掲げ、若年層への支持拡大を図っている。

 星学候補は、高齢者への生活支援事業や新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済対策など2期8年の実績を強調。感染症の収束後を見据えた観光振興のほか、新婚世帯への生活支援、保育所サービスの充実による若い世代の経済負担軽減策を打ち出している。

 投票率について、星澄雄陣営は前回の投票率87.21%と同程度、星学陣営は前回より数ポイント低下すると予想しており、両陣営とも当確ラインは2100票程度とみている。最も有権者が多い楢原地区から立候補した両候補。楢原地区の浮動票をいかに集め、次いで有権者の多い旭田地区でどの程度上積みできるかが当落の鍵となりそうだ。