インフラ整備の在り方など争点に舌戦 中島村長選・終盤の情勢

 
(届け出順に右から)緑川孝夫候補、加藤幸一候補

 任期満了に伴う中島村長選は4日の投開票に向け、終盤戦に入った。届け出順にともに無所属で、新人で村国際交流協会長の緑川孝夫候補(72)と4選を目指す現職の加藤幸一候補(70)=3期=が道路などのインフラ整備の在り方や村民の安全対策などを争点に舌戦を繰り広げている。

 緑川候補は村の人口の半分を占める滑津地区を地盤に、草の根運動で支持拡大を図る。通学路の安全確保のため、道幅が狭い道路の拡幅が急務だと主張。水害などの災害対策として村を挙げた避難訓練の実施など危機管理の徹底を訴える。

 加藤候補は全域にある後援会の12支部を総動員した組織戦を展開し、票の上積みを狙う。財政調整基金の積み増しや健康づくり交流センターの開所など3期の実績をアピール。地域の状況に応じ、きめ細かな道路整備を進めると強調する。

 投票率について、緑川陣営は85%、加藤陣営は65%と前回の90.01%を下回ると予想する。両候補ともに村内のニュータウンなどに住む若年層に政策を浸透させ、支持を広げられるかどうかが鍵を握りそうだ。