社民県連は「自主投票」 福島県知事選、特定候補者を支援せず

 

 13日告示、30日投開票で行われる知事選を巡り、社民党県連は7日、特定の候補者を支援せず、自主投票とする方針を発表した。

 社民県連は前回、前々回の知事選で、現職の内堀雅雄氏(58)を支援してきたが、立憲民主、国民民主の各党県連と県議会会派の県民連合、連合福島でつくる「5者協議会」の会合で、今回は内堀氏を支援しない方針を伝えていた。東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出や、岸田文雄首相が打ち出した原発の新増設を検討する方針に反対姿勢を示していないことが理由としている。

 7日に県庁で会見し、社民県連の方針を説明した狩野光昭代表は「被災県の代表として、政府の方針に姿勢を示さないのは残念だ」と語った。