現県政への評価争点 福島県知事選13日告示、現新4人の争いへ

 

 任期満了に伴う第22回知事選は13日告示される。これまでに4人が立候補を表明しており、3選を目指す現職の内堀雅雄氏(58)=2期=に対し、無所属の郡山地方労連副議長草野芳明氏(66)=共産推薦、諸派の会社経営高橋翔氏(34)、無所属の合同会社代表社員鵜沼誠氏(43)の新人3氏が挑む構図となる見通しだ。投開票は30日で、内堀県政2期8年の評価や東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針をはじめとする復興施策、人口減対策などを巡り17日間にわたる選挙戦が繰り広げられる。

 内堀氏は11日の定例記者会見で、県民の安全・安心な暮らしや活力ある地域づくりに向け「4月にスタートした県の総合計画を着実に実現し、一つ一つ成果を上げていく」と強調。告示後は「59市町村を回り、政策や福島の未来への考えを直接伝えたい」と述べた。

 草野氏は、政府が来春にも行うとしている処理水の海洋放出方針について反対の姿勢を打ち出し、汚染水の増加を防ぐ広域遮水壁の設置を訴える。県立高校改革による統廃合の見直しや全県での給食費無料化、全国一律での最低賃金1500円の実現を掲げる。

 高橋氏は宇宙産業の振興や子ども・若者への支援拡充、若手県職員の幹部登用などを掲げインターネット中心の選挙戦を予定する。

 鵜沼氏は新型コロナウイルスの「終息宣言」や電気自動車での「技術立県」を掲げ、県民が恩恵を受けられる県政実現を訴える。

 立候補の届け出は13日午前8時半~午後5時に県庁で受け付ける。