若松市長選、室井照平氏が4選出馬へ 現新3人の争いか

 

 任期満了に伴い7月23日告示、同30日投票で行われる会津若松市長選で、現職の室井照平氏(67)=3期=は29日、4選を目指して無所属で立候補することを表明した。同市長選を巡っては、市議の目黒章三郎氏(70)が立候補を表明しているほか、元県議の水野さち子氏(60)が出馬を前向きに検討しており、現職と新人2人による選挙戦となる可能性が高まった。

 室井氏は、同市で開かれた後援会の会合で出馬要請を受け、「(会津若松市を)選ばれるまちにするため先頭に立って働きたい。雇用創出や子育て支援の取り組みを前に進める」と決意を示した。

 室井氏は会津若松市出身。東北大経済学部卒。市議2期、県議1期を経て2011(平成23)年の市長選に立候補し、新人同士の一騎打ちを制して初当選した。15年に無投票で再選、19年には新人2人を破って3選を果たした。

 現時点では、3人以外に立候補に向けた具体的な動きは出ていない。

 若者の流出や少子高齢化が進む同市では、年間1000人ほどの急激な人口減少が続いている。そのため結婚・子育て支援、雇用の場の創出を含めた人口減対策が急務となっている。また、選挙戦では、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた市内の観光業や商工業の活性化策も焦点になるとみられる。室井氏が初当選した11年から進めてきた、デジタル技術を生活に取り入れる「スマートシティ」の取り組みへの評価、市中心部にある県立会津総合病院の跡地利用も問われそうだ。