いわきの高校生ダンス日本一 震災復興、5人で表現

 
高校生部門で優勝したK・Groupのメンバー

 いわき市の高校生5人でつくるダンスグループ「K・Group(ケイ・グループ)」は、4日に東京都の文京シビックホールで開かれた第35回全国JDAダンスコンクールの高校生部門で優勝した。

 K・Groupは、同市のダンススクール「エクスプレションD.S.」に所属し、2022年11月に結成した。メンバーはいずれも17歳の中田瑞歩さん(磐城高3年)門馬春菜さん(いわき湯本高3年)久保田桜空(さら)さん(磐城桜が丘高3年)富沢咲さん(磐城一高3年)佐藤天音さん(いわき総合高3年)の5人。

 コンクールは日本ジャズダンス芸術協会の主催。全国から103作品がエントリーし、約3割が決選に進んだ。昨年は同部門で惜しくも2位だったK・Groupは「パルス 再生する鼓動」と題したダンスを披露した。同スクールでは、東日本大震災からの復興を願って被災者らとダンスを通して交流を図ろうと、16年から同市の豊間団地でダンスを披露している。大会ではこれまでの経験を胸に、災害から再生していく人間の姿をダンスで表現した。

 5人の作品の振り付けと指導を行った同スクール代表の神永宰良(さいら)さん(62)は「今までの経験がダンスの表現力に生き、思いを人々に伝えることができたと感じる」と5人をたたえた。