矢祭町長に現職・佐川正一郎氏 16年ぶり無投票、再選を決める

 
再選を果たして万歳する佐川氏。右は妻善子さん

 第20回統一地方選後半戦で、任期満了に伴う檜枝岐、三島、矢祭、玉川、古殿の県内5町村長選が18日、告示された。矢祭町長選は16年ぶりに無投票となり、現職の佐川正一郎氏(71)=無所属、1期=が再選を決めた。

 手堅い町政運営信任

 【無投票の軌跡】現職の佐川正一郎氏(71)が無投票で再選を果たした矢祭町長選。有権者は、手堅い町政運営をしてきた佐川氏の手腕を評価し、再びかじ取り役を託した。

 佐川氏は、現職の引退に伴う4年前の前回町長選で新人同士による一騎打ちをわずか45票差で制した。町を二分する激しい選挙戦だっただけに、佐川氏は町内の融和に力を注いできた。

 東日本台風による水害や新型コロナウイルス感染拡大への対応などで危機管理に努め、近隣市町村や隣県との協力関係の構築や教育環境の整備など、企業経営の経験を生かした町政運営が有権者の信任を得た。

 佐川氏は「国や県と連携し、町の課題解決につなげる」と語る。自らが掲げる「安心安全で住みやすい町」をどのように実現するか、2期目の手腕が問われる。(棚倉支局・伊藤大樹)