三島町長選、矢沢源成氏が3選 二瓶辰右エ門氏を92票差で破る

 
3選を果たし万歳三唱する矢沢氏(中央)

 第20回統一地方選後半戦で、任期満了に伴う三島町長選は23日、投票が行われ、即日開票の結果、現職矢沢源成氏(71)=無所属、2期=が3選を飾り、新人を退けた。

 前回と同じ顔触れによる一騎打ちとなった三島町長選は矢沢氏が603票を獲得、新人で無所属の元町議二瓶辰右エ門氏(69)=無所属=を92票差で退けた。任期は5月17日から4年。

 地域活性化や定住対策が争点となる中、矢沢氏は県立宮下病院を核とした地域医療の充実や只見川流域自治体との連携などを掲げ、支持を得た。投票率は88.50%で、前回2019年を1.70ポイント上回った。当日有権者数は1270人(男性642人、女性628人)。

 当選者に対する当選証書付与式は24日午前10時から、各町村役場などで行われる。

三島町長選開票結果(選管最終、敬称略)
当603 矢沢源成(やざわ げんせい) 71 無現
511  二瓶辰右エ門(にへい たつえもん) 69 無新

 結束示して激戦制す

 【戦いの跡】前回と同じ顔ぶれによる一騎打ちとなった三島町長選は、現職の矢沢源成氏が新人の二瓶辰右エ門氏を再び僅差でかわした。

 両氏は昨年12月に立候補を表明。矢沢氏は学校給食や保育の無償化など2期8年の実績をアピールしながら、将来的な町の発展に資する人材育成につながる教育の充実などを掲げた。只見川流域町村との連携による地域振興も公約に掲げ、他自治体の首長を招いた個人演説会などで結束を示し、支持を集めた。

 二瓶氏は前回落選後、町議1期を務めた。選挙戦では町外との交流による町内経済の活性化や「日本一」の除雪計画策定など刷新を掲げたが、及ばなかった。

 矢沢氏の得票は二瓶氏と92票差と、前回同様の激戦となった。町は今後、地域医療の拠点となる県立宮下病院の移転などを控える。関係機関との調整など、町政のかじ取り役として多くの町民が納得する対応が求められる。(坂下支局・鹿岡将司)