日本維新の会が福島県総支部設立 幹事長に山口和之元参院議員

 
(写真左)抱負を述べる山口幹事長(写真右)総支部設立を発表した井上総支部長

 日本維新の会は11日、本県総支部を設立したと発表した。総支部長に就いた井上英孝衆院議員(大阪1区)らが県庁で記者会見し、11月の県議選や次期衆院選を巡り、積極的に候補者を擁立する方針を表明した。27日にいわき市で設立総会を開き、調整が順調に進めば今後の選挙に擁立する候補者を発表する予定だ。

 井上氏は「福島県下での党勢拡大を図る」と総支部設立の意義を強調した。総支部活動のかじ取り役を担う幹事長には山口和之元参院議員(党参院全国比例区支部長)が就任した。

 ほかの役員を設立総会で正式に決め、活動を本格化させる。重点地区に位置付けるいわき市に事務所を置く。設立は3月8日付。

 井上氏は当面、県議選への準備に重点的に取り組む考えを示した。一方、次期衆院選の県内選挙区に擁立する候補者については、党本部が公募などの手続きを始めており「福島県に縁がある人を優先したいという希望はある」と述べた。

 党勢拡大に向けては、県内で開く政治塾や勉強会などを通して党員の確保を目指す。将来的には県内全域に支部を構えたい考えだ。

 会見に同席した山口氏は躍進が目立った統一地方選の結果に言及し「東北でも(維新を)受け入れてもらうことが大事だ。震災を経験した浜通りからスタートし、改革の新しい時代のリーダーをつくらないといけない」と抱負を語った。

 馬場氏が27日講演

 維新の馬場伸幸代表は27日、いわき市で開かれる県総支部設立記念講演会に出席するため来県する。