物価高、福島県議選も直撃 印刷代や遊説燃料費、投票用紙代...

 

 物価高やエネルギー価格の高騰が、11月2日告示、同12日投開票で行われる県議選を直撃している。政見や略歴などを記すチラシやポスターの印刷代、遊説に不可欠な選挙カーの燃料代などが軒並み値上がりしているためだ。選挙では物価高対策が争点の一つとなるが、各陣営にとって負担増を実際に体験しながらの選挙戦となりそうだ。

 「チラシやポスターを作るのに、いつも以上に金がかかる」。こう打ち明けるのは、長年にわたって県議選で候補者を支援してきたという陣営の関係者だ。この選挙区では選挙戦が濃厚の情勢で、遊説が始まれば選挙カーのガソリン代もかさむことになる。出費は前回と比べて1.5倍程度を見込んでいるという。

 影響は有権者が手にする投票用紙にも及んでいる。県選管によると、今回の県議選では158万7000枚の投票用紙を用意した。1枚当たりの経費は4.29円で、総額は680万8230円に上る。

 前回県議選の1枚当たりの経費は3.74円。前回も今回と同じ枚数だったと仮定すると、約90万円(13%)の経費が増えた計算。県選管の担当者は「印刷用紙1枚にも税金が使われている。1票を決して無駄にすることなく、投じてほしい」と呼びかけた。