「福島県議選」2日告示 19選挙区に71人立候補予定、投開票12日

 

 任期満了に伴う第20回県議選(定数58)は2日告示され、12日の投開票に向けた選挙戦に入る。31日現在、19選挙区に現職52人、元職2人、新人17人の計71人が立候補を予定する。10選挙区で選挙戦となり、9選挙区は無投票の見通しだ。第2期復興・創生期間の折り返しを迎えた本県復興の在り方や急激に進む人口減少対策と地域活性化策、海洋放出が始まった東京電力福島第1原発の処理水の問題など県が抱えるさまざまな課題が焦点となりそうだ。

 立候補者数が71人にとどまれば、過去最少だった前回2019年の75人を下回る見通しだ。選挙戦が見込まれるのは、福島市、二本松市、郡山市、須賀川市・岩瀬郡、石川郡、会津若松市、河沼郡、大沼郡、南会津郡、いわき市の10選挙区。残る9選挙区が無投票となれば、11年に19選挙区に区割りが変わって以降では前回と並んで最多となる。

 県内各党はすでに事実上の選挙戦に入っており、各地で支持固めを急ぐ。激戦が予想される選挙区を中心に、候補者支援に向けた党幹部の応援なども入る予定だ。最大会派自民党が単独過半数の31議席を維持できるか、立憲民主党などの第2会派県民連合が議席を伸ばせるかどうかも焦点となりそうだ。