【知りたい資産運用(29)】 持ち株数に応じ株主優待

 

 株式投資の魅力として最後に紹介しておきたいのが株主優待です。これは暮らしに密着した事業を展開する企業を中心に、株主還元策の一環として持ち株数に応じ自社製品や優待券、回数券などを無料で配布することがあります。

 例えば、ファミリーレストランやファストフードの会社であれば割引券、映画会社であれば招待券や優待券、鉄道会社であれば回数券や全線パスなどを配当とは別に投資家に配布するのです。この他にもユニークな株主優待を行う企業が多くあります。「会社四季報」や「日経会社情報」の巻末でチェックしてみてはいかがでしょうか。身近な企業で役に立つ株主優待が見つかるかもしれません。

 さて、ここまで資産運用としての株式投資の魅力を説明してきましたが、いいことばかりではありません。常にリターン(収益)があればその裏でリスク(危険)を伴うのが株式投資です。次回はそのリスクについて考え方とリスク要因を交えながら説明いたします。

 (とうほう証券)