学法石川、夏への7点 監督の声響く...絶望的なスコアから猛追

 
【学法石川―聖光学院】試合に敗れベンチに戻る学法石川ナイン

 あいづ球場(会津若松市)で23日に行われた第73回春季東北地区高校野球県大会の最終日は、聖光学院が13―7で学法石川を下し、3年ぶり11度目の優勝を飾って幕を閉じた。

 0―12。絶望的なスコアを前にしても、学法石川の選手は誰一人として下を向かなかった。「チームのために貢献することだけを考えた」。保科寛大(2年)は3安打3打点と後半の猛追の立役者となった。

 一方的な展開の中、佐々木順一朗監督の声がベンチに響いた。「1点取ったら10点やる。負けていても楽しく自分たちの野球をやっていこう」。ナインの士気は一気に高まった。

 反撃ののろしを上げる2点は保科から生まれた。4回裏1死一、二塁で走者一掃の適時打を放つと、7回には交代直後の相手投手の初球の変化球を強振。左翼席に5点差に迫る本塁打を放った。

 反撃はかわされたが、5回から登板した二上心明(こあ)(2年)は4回無失点と好投するなど収穫もあった。「後味は悪くない」。指揮官の言葉は決して強がりではない。

 学法石川のグラウンドには「本気になれば世界が変わる」とのスローガンがある。"スカイブルー"の逆襲が始まる。

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