【春季福島大会総評】戦力厚かった聖光学院 私立校が上位独占

 

 2年ぶりの開催となった春の県大会は、聖光学院が3年ぶりの頂点に立った。対戦校によって異なる投手を登板させながらも準決勝まで完封で勝ち上がり、戦力の厚さを見せつけた。

 準優勝の学法石川と、3位の東日大昌平を含め、上位3校はいずれも私立校が独占。夏に向けて公立校の巻き返しに期待したい。会津勢は冬の積雪で十分な練習ができないことに加え、新型コロナウイルスによる活動制限も強いられたが、2校がベスト8に進む意地を見せた。

 春の県大会は当初、有観客で開催される予定だったが、県内で新型コロナの感染確認が相次いだことから、全ての試合が無観客となった。ただ、今大会からは太鼓1台とメガホンの持ち込みが認められ、部員とその保護者による"応援合戦"が選手を鼓舞した。

 一方、新型コロナの影響などで支部予選を辞退したチームもあり、公式戦で戦力を試せなかったチームにとっては、不安を抱えたまま夏を迎えることになりそうだ。県高野連は、感染症の状況次第で夏の福島大会を有観客で開催することを想定している。3年生にとって最後の夏は7月7日に開幕する。大声の応援は難しいかもしれないが、観客が一つ一つのプレーを固唾(かたず)をのんで見守り、好プレーには最大級の拍手を送る―。そんな夏が訪れることを期待してしまう。(高校野球取材班)