日本酒審査...「福島県開催」提案 世界最大規模のワイン品評会

 

 世界最大規模のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」のSAKE(日本酒)部門の審査会について、品評会の関係者らが20日、2021年度の本県開催を県側に提案した。

 IWC側は東日本大震災、東京電力福島第1原発事故から10年となる年に、全国新酒鑑評会で金賞受賞数7年連続日本一となるなど、日本酒の品質に高い評価を得ている本県での開催に意欲を示したとみられる。しかし、審査会開催には多額の費用や、出品された日本酒の保管場所の確保などが必要で、今後、県内の関係機関が検討する。

 IWCは英国の出版社主催で、日本での日本酒部門審査会は12年の東京都、16年の兵庫県、昨年は山形市で開かれた。

 山形県は日本酒で「山形」が産地名のブランドを保護する地理的表示(GI)登録されたことなどから、県が誘致した。

 審査会は例年5月に開催。15の国・地域から集まった約60人の審査員が約1500銘柄を審査。部門ごとの金メダル受賞酒や、全部門の中の最高金賞「チャンピオン・サケ」を決める。県内では昨年に奥の松酒造(二本松市)、15年にほまれ酒造(喜多方市)の日本酒が「チャンピオン・サケ」に選ばれている。