福島の地酒「あらかわ」新酒発表 水質日本一・荒川の水にこだわり

 
新酒「あらかわ」の完成を祝う油井会長(左から3人目)と出席者

 福島市の荒川桜づつみ酒造り協議会(油井健治会長)は15日、福島市のウェディングエルティで純米吟醸酒「あらかわ」の新酒発表会を開き、9年連続水質日本一の荒川の水にこだわった地酒の完成を祝った。

 桜づつみ公園近くの水田で育てた県産酒造好適米「夢の香」を原料に、同市の金水晶酒造店が製造した。仕込み水には荒川の源流吾妻山の伏流水を使用した。

 酒米は大吟醸に近い55%を削り、女性好みのフルーティーな味わいに仕上がった。油井会長は「荒川の流れのように途切れることなく活動し、地域活性化につなげたい」とあいさつした。福島民友新聞社からは五阿弥宏安社長が出席した。

 1500本(1本720ミリリットル)を県観光物産館や金水晶酒造店などで販売中。価格は1930円。来年4月には火入れ酒を発売する予定。