「日本酒」造りに初挑戦! 川俣の水田で好適米・福乃香田植え

 
豊作を願いながら丁寧に苗を植える部員ら

 川俣町商工会青年部は10日、同町小神地区の水田で田植えを行い、初めての日本酒造りをスタートさせた。町づくり事業の一環で、完成した日本酒は町内の道の駅川俣などで販売する予定。

 本県オリジナル酒造好適米「福乃香」を使用したスパークリング日本酒を醸造する。商品名は「天の恵み」との思いを盛り込み「香泡天田(かわまた)」と命名した。

 大和川酒造店(喜多方市)が醸造を担当し、500ミリリットル入り1500本を製造する。価格は未定。部員たちは昨年春から、町の補助金を活用する事業計画を作成し、勉強会や酒蔵見学などを通じて酒造りの工程を学んできた。

 田植え作業では、栽培と水田の管理を委託した地元の「小神百姓クラブ」の協力を得て、部員約15人が約30アールに作付けした。菅野昭則部長(40)は「新型コロナウイルスの感染拡大が終息し、多くの人に日本酒を飲んでもらえる日を待ち望んでいる。日本酒を味わって川俣町を身近に感じてほしい」と話した。