花春酒造が「巣ごもり」需要に対応 オンラインショップを開設

 
花春酒造のホームページで流れる動画の一場面

 新型コロナウイルス禍の「巣ごもり」需要に対応しようと、花春酒造(会津若松市)がオンラインショップを開設した。これまでは楽天市場を介しての販売だったため発送できる商品に制約があったが、今後は楽天市場と並行し直接販売するため、商品のバリエーションを増やせるという。

 コロナ禍で旅館や飲食店での消費量が減る一方、自宅で日本酒を飲む機会が増えていることから、消費者との接点をより強化する。輸出拡大も視野に入れており、合わせてリニューアルしたホームページ(HP)のホーム画面では、酒造りや会津の風景の中国語字幕入り紹介動画を流す。HPは英語にも切り替えられる。

 今後は「おつまみセット」のネット販売や直売所でしか購入できないような生酒などの発送にも力を入れる方針。五十嵐武経営管理部資材購買課長は「新たな挑戦。消費者の生の声を聞きながら、満足していただけるオンラインショップにしたい」と話している。

 3月31日までは送料を除く税別2000円以上購入で消毒用エタノール代替品「花春スピリッツ66%」を使った携帯用スプレー1本をプレゼントしている。