日本酒「精一杯」発売 福島の酒米使用、香りやうま味楽しんで

 
純米吟醸酒「精一杯」をPRする宍戸支部長(左)と角田副支部長

 福島小売酒販組合は福島市荒井で生産した酒米を使い、山口県の酒蔵が醸造した純米吟醸酒「精一杯 無濾過(むろか)生原酒」を発売した。

 酒造好適米の五百万石を使用し、精米歩合60%とした。アルコール分15度で、華やかな香りやしっかりとしたコメのうま味が味わえる日本酒に仕上がったという。販売価格は4合瓶(720ミリリットル)が1760円、1升瓶(1800ミリリットル)が3520円。

 組合による日本酒販売は5年目。あづまの里「荒井」づくり地域協議会(福島市)が酒米を生産し、永山酒造(山口県)が仕込んだ。NPO法人銀座ミツバチプロジェクト(東京)が橋渡し役で、地域間交流を深めている。

 組合福島支部の宍戸一照支部長は2月24日、「料理との相性が良く、幅広い味付けの食にマッチする日本酒の特長をさらに磨き上げた」とPRした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で酒販店が打撃を受けていることから、家飲みの消費拡大にも期待した。角田正彦副支部長が同席した。

 商品は市内の酒販店やコンビニなどで販売されている。問い合わせは福島小売酒販組合(電話024・533・1938)へ。