自動酒注ぎ装置「のまっせ」開発 シンク、日本酒イベント導入

 
「のまっせ」をPRする高橋社長

 ソフトウエア開発のシンク(会津若松市)が開発した自動で酒を注ぐ装置「のまっせ」が、6月5日に東京都で開かれる日本酒イベント「トーキョーサケコレクション2021(サケコレ)」で使用される。イベントを主催する名酒センターが、新型コロナウイルスの感染防止対策として導入を決めた。

 のまっせは、センサーにICカードをかざすと、あらかじめ設定した量の酒が注がれる仕組み。酒ごとに飲まれた量、時間帯などのデータを集める機能もある。

 サケコレには全国32の蔵元が参加するため、シンクは32台ののまっせを用意する。これまでは5台ほどしか同時に稼働させたことがなかったため、30台を同時に動かしても時間差なく酒を注げるよう改良を加えたという。

 高橋正法社長は「新型コロナの影響で、無人で日本酒を注ぐことができる仕組みの重要性が高まっている。日本酒提供の新しい形を発信したい」と話している。