福島大が作りました ちょっと辛口、爽やか...研究チームの日本酒

 
開発した日本酒を手にする松田所長(左)と丹野社長

 福島大食農学類付属発酵醸造研究所の酒米研究チームが開発を進めてきた酒造好適米(酒米)を使った日本酒「食農学類―壱号」が、福島市の同大生協で限定販売されている。12日の同大定例記者会見で同研究所の松田幹所長は「ちょっと辛口で、爽やかなマスカットの香りと切れのある味わい」と特徴を話した。

 チームは「未来農業」(福島市)と共同研究を進めている。山田錦を親株に、変異株や栽培特性が異なる酒米系統を掛け合わせて交配した株計40系統から有望な1系統を選び、試験栽培してきた。

 収穫したのは、生育が良好で寒くなる前に成熟して収穫できる早生(わせ)の性質を持つ1系統。鈴木酒造店(浪江町)の協力を得て試験的に400~500本醸造した。価格は720ミリリットル入りで1500円(税別)。記者会見には未来農業の丹野友幸社長が同席した。