「県産酒PRこれからも」 福島県酒造組合の新旧専務思い語る

 
県酒造組合専務を退いた阿部さん(左)と後任の清野さん=福島市・県酒造組合

 「退任後も県産酒のPRに尽力したい」と意欲を語るのは、県酒造組合で13年にわたって専務を務めた阿部淳さん(66)=福島市。同組合が福島市で18日に開いた総会で退任が決まった。

 阿部さんは同組合職員として31年勤務した。2010年に事務局長から専務に就いた。

 昨年退任予定だったが、後任が決まらなかったため再任となっていた。県酒造協同組合の専務も8月の総会を機に退任する予定だ。

 専務に就いて以降、原発事故に伴う風評被害への対策、県内外での販売振興などに取り組んできた。「全国新酒鑑評会で10連覇を飾りたかった」と今年の結果への悔しさも口にしたが、今後も県産酒の振興に貢献していくつもりだ。

 18日付で後任の専務に就いたのは元JA全農福島生産資材部長の清野和浩さん(63)=福島市。清野さんは「福島の日本酒のおいしさや魅力を知ってもらうための取り組みを進めていきたい」と抱負を語った。