東北清酒鑑評会純米酒の部、松崎酒造が最優秀 トップ3は福島県勢

 

 仙台国税局は10日、2023年の東北清酒鑑評会の結果を発表した。純米酒の部では、代表銘柄「廣戸川」などで知られる松崎酒造(天栄村)が初の最優秀賞に輝いた。曙酒造(会津坂下町)と東日本酒造協業組合(二本松市)が次点の評価員特別賞に選ばれ、同部のトップ3は本県が独占した。吟醸酒の部の最優秀賞は秋田酒類製造御所野蔵(秋田市)だった。

 本県からは吟醸酒の部に15点、純米酒の部に12点の計27点が上位賞を含む優等賞を受け、県別では3年連続で最多となった。山形が22点、秋田が17点で続いた。

 10月に行われた審査では、仙台国税局や酒造技術の指導機関の担当者、杜氏らが味や香りを総合的に評価した。優等賞に選んだ吟醸酒の部47点、純米酒の部42点の中から各部の最優秀賞1点、評価員特別賞2点を決めた。

 受賞酒造

 ◇純米酒の部 ▽最優秀賞=松崎酒造(天栄村)▽評価員特別賞=曙酒造(会津坂下町)東日本酒造協業組合(二本松市)▽優等賞(県内)=榮川酒造(磐梯町)男山酒造店、白井酒造店(会津美里町)鶴乃江酒造(会津若松市)三春酒造(三春町)佐藤酒造店、渡辺酒造本店(郡山市)花泉酒造(南会津町)

 ◇吟醸酒の部 ▽最優秀賞=秋田酒類製造御所野蔵(秋田市)▽評価員特別賞=斎弥酒造店(秋田県由利本荘市)酒田酒造(山形県酒田市)▽優等賞(県内)=曙酒造(会津坂下町)男山酒造店、白井酒造店(会津美里町)鶴乃江酒造、花春酒造(会津若松市)佐藤酒造店(郡山市)千駒酒造(白河市)松崎酒造(天栄村)ほまれ酒造、吉の川酒造店(喜多方市)東日本酒造協業組合、檜物屋酒造店(二本松市)会津酒造、国権酒造、開当男山酒造(南会津町)