人気酒造(二本松)10位、世界酒蔵ランキング 都内で表彰式

 
表彰式に出席した(右から)人気酒造の遊佐社長、田畑俊哉営業部副部長。左は実行委の山田聡昭チェアマン

 国内外で開催される日本酒コンテストの入賞実績に基づき順位付けした「2023世界酒蔵ランキング」トップ10の順位が11日発表され、福島県から唯一選ばれていた人気酒造(二本松市)は10位だった。表彰式は11日、東京都内で行われた。

 酒文化研究所などでつくる実行委員会の主催。ランキングは2019年に始まった。全国新酒鑑評会やミラノ酒チャレンジなど計9コンテストでの入賞実績をポイント化し、合計スコアの上位50蔵を格付けしている。

 人気酒造は「人気一黒人気純米吟醸」「人気一ロンタームスパークリング純米吟醸」などが各コンテストで上位に入り、合計スコアは825ポイントだった。1位は新沢醸造店(宮城、2105ポイント)、2位は小西酒造(兵庫、1610ポイント)、3位は南部美人(岩手、1415ポイント)だった。

 11月にトップ10と上位50蔵が発表されており、本県からは奥の松酒造(二本松市)が20位に入った。

 遊佐社長「積み重ね、認められた」

 人気酒造の遊佐勇人社長は「今まで米国の審査会で正しく評価してもらえなかった木おけで発酵する製造法が、あらためて認められたことが今回の好成績につながった」と話し「今年1年の積み重ねの結果。人気酒造が一貫して取り組んできた木おけ製造の技術が評価され、大変うれしい」と喜んだ。