福島県産日本酒 10の秘密とは? 穴沢さん作画のポスター人気

 
県産日本酒が持つ10の魅力を伝えるオリジナルポスターを作った穴沢さん

 高い品質を誇る県産日本酒が持つ魅力や秘密を発信する新たなポスターが完成した。写真がメインの従来型のポスターから一転し、愛らしいキャラクターたちが目を引く仕上がりに。ポスターを手がけた福島県の県産品振興戦略課の穴沢史章さん(36)は「福島の酒にしかない部分を知ってもらい、多くの人に味わってほしい」と力を込める。

 キャッチコピーは「ふくしまの酒がおいしい10の秘密を知ってるかい?」。コメや水などの素材の良さ、県清酒アカデミー職業能力開発校による人材養成の取り組み、独自の酵母菌の存在など県産日本酒の魅力を醸し出す10の要素をかわいらしいイラストを交えて紹介。

 伊達市からの相互人事交流職員として本年度着任。県産酒の振興を受け持つ穴沢さんだが「実は(酒が)飲めないんです」と打ち明ける。それでも「飲めない人目線」から県産日本酒の魅力に理解を深める中で、さまざまな要素が組み合わさり、高品質の日本酒が出来上がっていることを学んだ。

 全て自作のイラストの出来栄えに「関心がなかった人など幅広い人に県産日本酒の魅力を知ってほしいですね」とはにかむ。ポスターは県内酒販店やスーパーなど「ふくしまの酒応援店」633店舗のほか、市町村や関係機関に配布中だ。