新感覚「ニンニクのビール」完成 飯野で試飲会、新たな特産品に

 
飯野町の新たな特産品として完成したクラフトビール。左はUFOのエレファントガーリック

 福島市飯野町特産の巨大ニンニクを使ったクラフトビール「UFOのエレファントガーリックエール」が完成した。11日、試飲会が飯野町で開かれ、出席者が、まちおこしに向けた新たな特産品の誕生を喜んだ。販売や次回の製造は調整中という。

 巨大ニンニク「UFOのエレファントガーリック」の栽培はまちおこしの一環で2018年に始まり、3年前から福島学院大がブランド化や販路拡大に協力している。

 地元農家などでつくる生産団体「UFOエレファントガーリックとなかまたち」によると、巨大ニンニクは通常の5~10倍の大きさで、においは14分の1程度という。

 クラフトビールは福島信用金庫が協力し、全国の信用金庫でつくる「よい仕事おこしネットワーク」の仲介で大鵬(東京都)が製造。麦芽とニンニクパウダーを材料にして醸造した。

 試飲会には、地元関係者らが出席し、クラフトビールを味わった。出席者からは「香ばしい特徴的な味がする」などの感想が出た一方で「もう少しニンニクの風味を感じられるといい」などの意見もあった。

 UFOエレファントガーリックとなかまたちの阿部好克代表(71)は「飯野の新たな話題作りの起爆剤として期待できる。ニンニクとビールの存在を、さらに発信していきたい」と話した。