未利用魚のカレー缶販売 おのざき、第1弾は肉感良いカナガシラ

 
カナガシラを使ったカレーSpiSea Blue

 いわき市の水産品販売業「おのざき」は、一般市場に出回らない「未利用魚」のカナガシラを使った南インドのココナツカレー缶詰「SpiSea Blue(スパイシーブルー)」を販売している。

 カナガシラは深いうまみと肉感が魅力だが、安定的に漁獲できないことや下処理に手間がかかることなどから未利用魚の一種となっている。おのざき4代目の小野崎雄一さん(27)は「魚の値段が上がっていて、次の世代に水産資源を残すためにも消費行動を見直していかないといけない」と東の食の会(東京都)と協力し、宮城県産のカナガシラに、シンプルなスパイスの辛さと爽やかな酸味が特徴の南インドのココナツカレーを合わせた缶詰の販売を決めた。

 小野崎さんは「スパイスで魚の臭みが取れて食べやすくなっている。ぜひ多くの人に食べてもらいたい」と呼びかけた。今後、アカエイを使ったカレー缶詰を第2弾として販売する予定。

 缶詰は1缶(180グラム)972円、3缶セットで2916円。いわき市のおのざき4店舗とオンラインストア(https://www.onozaki100years.com/view/category/ct11)から購入できる。問い合わせはおのざき(電話0246・23・2259)へ。