福島県、動物愛護推進協議会を新設へ 殺処分減少目指す

 

 福島県は、動物愛護施策のさらなる充実に向け、県動物愛護推進協議会を新設する方針を固めた。地域で動物の適正飼育の普及啓発などに取り組む人を「動物愛護推進員」として委嘱する制度も新たに設け、犬や猫などの殺処分数の減少につなげる。福島市で26日に開かれた県動物愛護推進懇談会で、こうした施策を盛り込んだ次期県動物愛護管理推進計画の素案を示した。

 県によると、県内で2022年度に殺処分された犬と猫は計1229匹(犬71匹、猫1158匹)に上り、全国最多。殺処分数は減少傾向にあるが、19~21年度も全国2位で殺処分の減少は喫緊の課題となっている。

 協議会は、同懇談会を解散して設置し、同推進員の委嘱や活動の支援を行う。設置時期などの詳細は未定で、新年度は先進自治体の取り組み状況の調査などを行う。推進員についても各市町村と情報を共有し、人選を進める。

 新たな計画は新年度から10年間を計画期間としており、年度内の策定を目指す。