いわきFCが好発進、攻撃の手緩めず5発 天皇杯福島県予選
第21回県サッカー選手権大会・第96回天皇杯全日本サッカー選手権県代表決定戦第2日は3日、郡山市の西部サッカー場などで1回戦5試合が行われた。Jリーグ参入を目指すいわきFC(県社会人リーグ2部)は5―1でビアンコーネ福島(同リーグ1部)を下し好発進した。
いわきFCは前半27分、MF吉田がミドルシュートを決めて先制。FW下重が加点し、2点をリードして前半を折り返した。後半10分にFW宮崎が得点を挙げ3―0で迎えた同13分、相手に一瞬の隙を突かれて失点。その後も攻撃の手を緩めず、2点を加えた。いわきFCの次戦は10日、相馬市の相馬光陽サッカー場で東日本国際大サッカー部と対戦する。正午開始予定。
レフティー下重「完全復活」
技巧派のレフティーが「完全復活」で勝利をたぐり寄せた。利き足の左足首を骨折し戦線を離れていたFW下重優貴は、実質復帰戦となった一戦で「左足で得点に絡む仕事ができてよかった」と充実した表情を見せた。
1―0で迎えた前半38分、中央で相手からボールを奪うとゴール方向へ向かってターン。DFに囲まれながらも「シュートコースが見えた」と左足を振り抜き、右サイドネットに押し込んだ。さらに後半10分には、左足から精度の高いクロス上げ、3点目の足掛かりをつくってみせた。
雨でグラウンドがぬかるみ、さらに、守りを固める相手に思うようなプレーができず「もどかしかった」と明かす下重。それでも、「出ている以上は結果を出したかった」と、勝負どころで左足に神経を集中させた。
「試合に出続けることで実戦感覚を取り戻していきたい。もっといいプレーができる」。大きな1勝を胸に、さらなる進化を誓った。
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