いわきFC、女川と引き分け 東北社会人1部、後半に追い付く

 
【いわき―コバルトーレ女川】後半25分、いわきFCのFW赤星(左)が1点を挙げる=いわき市・いわきFCフィールド

 サッカーの東北社会人リーグ1部は21日、いわき市のいわきFCフィールドなどで第10節5試合が行われ、いわきFCはコバルトーレ女川(宮城)と対戦し、1―1で引き分けた。リーグ首位は維持している。

 いわきの次戦は27日、山形県の鶴岡市小真木原運動公園陸上競技場で行われる第55回全国社会人選手権大会東北予選会の1回戦で、FCパラフレンチ米沢(山形県社会人リーグ1部)と対戦する。午前11時試合開始予定。

 FW・赤星、力業のヘディング弾

 いわきFCのFW赤星魁麻は後半に得意のヘディングで同点弾を放った。「先制されても同点に持ち込めたのは収穫だった」と相手を追う展開の試合で得た手応えを口にする。

 前半29分にコーナーキックから一瞬の隙を突かれ先制を許した。同じく先行された前節のFCガンジュ岩手戦ではすぐさま逆転したが、この日は守りを固めカウンターを狙ってくる相手に苦戦。失点から動きも悪くなり、追い付けないまま前半を終えた。

 田村雄三監督から「45分間でゆっくり修正すればいい」との指示が出ると、選手たちは本来の動きを取り戻した。後半だけでシュート14本を放つなど攻撃的サッカーを展開した。赤星は後半25分、左サイドを駆け上がってきたFW平岡将豪からの浮いたパスに反応。相手DFもボールに向かってきたが、力業で自分の体ごとゴールにねじ込んだ。「自然と体が動いた。やっと入ったと思った」と待ちわびた得点の感想を語る。いわきは先制されても試合を優位に進めたが、逆転まで至らなかった。赤星は「ボールを受けるだけでなく、味方のためにスペースをつくることが重要だ」と勝利に向けた課題を口にした。