いわきFC「採血検査システム」導入! 選手の体調管理強化へ

 

 サッカーのいわきFCは19日、最先端の自己採血検査システムを導入し、選手の体調管理に役立てることを発表した。専用の機器で採血すると、筋肉の疲労度などが即時に分かる仕組みで、適切な回復トレーニングの実施などにつなげる。

 検査システムは、チームを運営するいわきスポーツクラブの親会社ドームと血液検査会社のマイクロブラッドサイエンス(東京都)、医療機器メーカーシスメックス(神戸市)と3社合同で、国の実証プロジェクトとしての認可を得た。スポーツの現場に最先端の検査技術を導入し、国際レベルの選手育成を目指すことを目的としている。

 検査では、わずか数滴の血液を採取するだけで、筋肉の損傷具合などが分かるため、選手の負担が少ないのが特長となっている。採取した血液は素早く解析され、スマートフォンなどでデータを確認することができる。

 チームとしては、データに応じて選手一人一人の練習や食事のメニューを調整し、体調管理や運動能力の向上に役立てることが可能になる。

 いわきFCの担当者は「最先端の技術を使った検査を、戦力強化につなげたい」としている。

 プロジェクトは来年3月まで展開する予定で、ドームが支援している帝京大ラグビー部も参加する。