いわきFC「開幕までに仕上げる」 JFLへ4カ月ぶりの実戦

 
約4カ月ぶりの練習試合に臨んだいわきイレブン=いわきFCフィールド

 サッカーJFLのいわきFCは13日、いわき市のいわきFCフィールドで約4カ月ぶりとなる練習試合を行った。試合にこそ敗れたが、チームにとっては久々の実戦。新型コロナウイルスの影響で延期となった開幕に向け、チームづくりが本格化してきた。

 感染症拡大を受け、2月の水戸ホーリーホック(J2)戦以降、練習試合を見送ってきた。今回対戦したのは関東リーグ2部のtonan前橋で1回30分を3本の計90分で行い、3―4で敗れた。いわきは両サイドを起点とした攻撃からFW鈴木翔大、MF谷村海那、FW岩渕弘人の新加入選手3人が得点したが、雨天のピッチで思うようにボールを運べず、守備のミスが失点に結びついた。

 田村雄三監督は「普段の練習とは異なり、技術的ミスが出た。修正点がたくさんある」とした一方、「感染症が落ち着き、試合ができるようになったのは収穫。開幕までに仕上げたい」と強調した。

 この日は、手指消毒や応援の制限など感染症対策を講じて試合を公開し、約100人が来場。動画投稿サイト「ユーチューブ」のチーム公式チャンネルで試合をライブ配信し、大倉智いわきスポーツクラブ社長が解説した。

 現地で観戦したサポーター(18)は「ようやく試合が観戦できてうれしい。応援できないのはもどかしいが、試合に足を運んでチームを支えたい」と話した。