FW・バイロン、いわきFC『合流』 決定力不足の解消へ期待

期限付き移籍していたサッカーのチリ1部ウニベルシダ・カトリカからJFLのいわきFCに復帰したFWバスケス・バイロン(20)が28日、チーム練習に合流した。J3昇格を目指すチームはリーグ戦3連敗中と調子を落としており、バイロン復帰で攻撃陣の活性化に期待が懸かる。
バイロンはこの日、いわき市のいわきFCパークで行われたチーム練習に参加。チームメイトと言葉を交わしながら、筋力トレーニングやボールを使った練習に取り組んだほか、セットプレーなどを確認した。
いわきは28日現在、リーグ戦5試合を残して4勝1分け5敗の10位と、J3昇格圏内の4位から遠ざかる。3連敗した直近3試合では得点もわずか2点と、決定力不足が課題となっている。
ドリブル突破が持ち味のバイロンは、昨季のJFL昇格の立役者の一人でもあり、持ち味のドリブルや足元の技術を生かした突破などが再びチームの武器となりそうだ。
バイロンは日本サッカー協会とJFLの承認を経て、最短で11月1日に同市のいわきグリーンフィールドで行われるJFL第26節ホンダFC戦から出場が可能になる。試合は午後1時開始予定。
バイロン「持ち味のドリブル、自信に」
バイロンは28日、いわき復帰に当たり、福島民友新聞社などの取材に応じた。
―チリと日本のサッカーの違いは。
「(日本と比べて)個人の技術の高さやプレスの激しさ、対人で負けない気持ちの強さが大きく違った。南米代表クラスの選手とプレーし、高いレベルのサッカーを学んだ」
―チリで得た手応えは。
「紅白戦や練習の中で、ドリブルの仕掛けや対人プレーなど持ち味の技術が高いレベルの選手にも通用し、自信がついた。欧州リーグやW杯を経験した選手から助言を受けるなど、視野が広がった」
―いわきに戻り、どのように貢献したいか。
「J3昇格に向けて、チームの結果が伴っていない。チリで向上した精神面や技術を生かし、チームを良い方向へ変えていきたい。次戦のホンダFC戦で勝てば勢いもつくので、目の前の試合を全力で戦いたい」