いわきFC執念の同点弾 後半ロスタイム、DF・嵯峨決めた

 
【いわき―青森】後半ロスタイム、同点弾を決めて喜ぶいわきのDF嵯峨(中央)=Jヴィレッジスタジアム

 (11日・Jヴィレッジスタジアムほか=7試合) いわきFCは、ホームのJヴィレッジスタジアム(広野町)でラインメール青森と対戦し、1―1で引き分けた。通算成績は3勝1分け。順位は4位。いわきは24日の次節、アウェーの服部緑地陸上競技場(大阪府)で、2位のFC大阪と対戦する。午後1時開始予定。

 いわきは後半ロスタイムの同点弾で勝ち点1をもぎ取った。殊勲のゴールを決めたDF嵯峨理久は「価値ある引き分け。絶対に決めたかった」と声を弾ませた。

 前半は青森に主導権を握られた。「(中盤が)間延びした」と田村雄三監督。コンパクトな陣形を保つ青森にこぼれ球を拾われ、攻撃の起点をつくれずに終わった。

 流れが変わったのは後半、2トップの一角にFW吉沢柊を投入し、攻撃時にMF関野元弥を最後列に下げる修正を加えてから。左サイドを起点として攻撃が増え、そこから同点弾が生まれた。

 「焦らず、いつかチャンスが来る」。ベンチからの声が飛ぶ中、途中出場のFW平岡将豪が左サイドを崩し、ゴール前でパスを受けた嵯峨が左足で決めた。前半は影を潜めていたショートパスからの崩しだった。

 途中出場した選手が力を発揮し、土壇場で引き分けたいわき。嵯峨は「チャンスは来ると思っていた。負けないチームが強い」と胸を張った。