いわきFCvs福島ユナイテッド!5月9日・天皇杯県代表へ決戦

天皇杯全日本サッカー選手権県代表決定戦の決勝が9日、福島市のとうほう・みんなのスタジアムで行われ、J3の福島ユナイテッドFCとJFLのいわきFCが対戦する。5年ぶりの王座奪還を目指す福島か、中止を挟んで4連覇が懸かるいわきか、両雄が2年ぶりに激突する。午後1時4分、試合開始予定。
いわきFC、5連続出場へ気合十分
5大会連続の県代表を狙ういわきは、リーグ戦では7戦負けなしの暫定2位と波に乗る。勢いそのまま、2月の親善試合で敗北した福島に雪辱を期す。
親善試合は0―1の点差以上に差を感じた試合だった。主将の山口大輝選手は「何もできなかった。完成度が違った」と悔しさをにじませる。敗戦以来、練習で一つ一つのプレーの質を上げ、リーグ戦で成果も出てきた。山口選手は「得点のイメージもある。絶対に勝利する」と意気込む。
スタッフは、勇気あるプレーをできるかが勝敗の分かれ目になるとみる。田村雄三監督は「親善試合は相手の方が挑戦していた。いわきに足りなかったところでもある」とし、キーマンにボランチの宮本英治選手を挙げた。「宮本が怖がらず前向きに攻撃できるかがポイント。相手の守備をかいくぐる」と大一番に備える。
福島U、5年ぶりの王座へ結束
親善試合でいわきに勝利した福島は、いわきを上回るハイプレスで圧倒した。だが、天皇杯で連敗してきたいわきに対し、主将の河西真選手は「勝てていないイメージを払拭(ふっしょく)したい」と闘志を燃やす。
リーグ戦で2勝2分け2敗と8位の福島は、4月中旬に選手間で新型コロナウイルス感染が判明し、約2週間、活動できなかった。プロチームとして大きな痛手を負ったが、活動再開後の今月2日に行われたアウェー戦で勝利を収め、チームはより結束を強めた。
7日の練習では調子の良さをアピールする選手も見られた。今季からチームを率いる時崎悠監督は「試合に勝ったことより、けがをせずに試合ができて良かった」と決して万全とは言えないチーム状態を明かしながら、「自分たちが挑戦者。福島らしく粘り強く戦いたい」と勝利を誓う。
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天皇杯県予選決勝は観客を入れて開催される。会場となるとうほう・みんなのスタジアムの収容率50%を上限に、観客数は最大約3300人に制限する。観客には入場時の検温や手指の消毒、マスク着用を求める。入場無料。
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