好調いわきFC「負ける気しない」 22日、天皇杯・ソニー仙台戦

 
「負ける気はしない」と自信を見せるFW鈴木

 サッカーの第101回天皇杯全日本選手権は22日、開幕する。5年連続5度目の出場となる本県代表のいわきFC(JFL)は、いわき市のいわきグリーンフィールドで宮城県代表のソニー仙台FC(同)と対戦し、2大会連続の1回戦突破を狙う。午後1時開始予定。

 19日の公開練習でいわきFCは筋力トレーニングなどで調整し、シュート練習では選手に笑顔やリラックスした様子も見られた。20、21日は非公開練習で戦術面などを確認する。

 仙台は、最近4年、リーグ戦で4位以内に入るJFLの強豪。今季は3勝2分け3敗の6位だが、いわきには18年の天皇杯、20年のリーグ戦でいずれも勝利している。対するいわきは今季6勝2分けで唯一の無敗。暫定首位と勢いがある。FW鈴木翔大は「若手を中心に良い成功体験ができている。負ける気はしない」と自信を見せる。

 鈴木は一昨年まで仙台に在籍し、古巣に「一番負けたくない相手。互いに手の内は知っているので、移籍後の積み重ねが勝負を分ける」と意気込む。村上佑太アナリストは「相手はチャンスをつくる力が強い」とし、FW上野瑶介とMF藤原元輝を要注意人物に上げる。田村雄三監督は「(仙台は)リーグ随一のFW陣だが、こちらも守り方の幅を増やしてきた。自分たちの強みが生きるシステムや戦術を採用したい」と力を込めた。

 仙台に勝てば、6月9日の2回戦でJ1北海道コンサドーレ札幌と戦う。札幌は2017(平成29)年大会でいわきが大番狂わせの勝利を見せた相手で、再度の熱戦が期待される。