いわきFC、10戦無敗 滋賀に0-0引き分け、JFL

 
【いわき―滋賀】途中出場で攻撃をけん引したいわきのMFバイロン(左)=いわきグリーンフィールド

 (30日・いわきグリーンフィールドほか=5試合) いわきFCは、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)でMIOびわこ滋賀と対戦し、0―0で引き分けた。通算成績は7勝3分けの首位で無敗を継続している。いわきは6月5日の次節、アウェーのホンダ都田サッカー場(静岡県浜松市)で2位ホンダFCと対戦する。午後1時開始予定。

 今季初、得点奪えず

 今季初の無得点に選手の表情は険しかった。4連勝で首位に躍り出た今月の戦いを知るサポーターの期待とは裏腹に、2位ホンダとの首位争いとなる次節を前に"小休止"となった。

 田村雄三監督が「今季最悪の内容」と表現するように、前半は特に「いわきらしさ」がなかった。相手陣内で力強くボールを取る守備はなりを潜め、自陣でも相手への寄せが甘く簡単にクロスを上げられた。

 普段は1試合で12キロ以上走る選手もいる。だがこの日、前半の走行距離が5キロを超えたのは今季初先発となったFW滝沢昂司だけ。ここ9日間で3試合を戦うスタメン陣には疲労も見えていた。

 勝利の可能性を感じたのは後半だった。開始から投入された左MFバスケス・バイロンが気を吐いた。敵陣でボールを受け、何度もドリブル突破から好機を演出。チーム最多の3本のシュートを放ったが、得点には至らなかった。

 「満足している人は誰もいなかった」と田村監督。チームは中5日で、勝ち点2差に付けるホンダとの大一番を迎える。バイロンは「個人的な課題も見つかった。しっかり調整して挑みたい」と気持ちを切り替えた。