いわきFC、ハードワーク取り戻す 29日にホームで長崎戦

 
「責任感や厳しさを見つめ直して連戦を迎えたい」と語るMF山下(左から2人目)=26日、いわきFCフィールド

 サッカーJ2のいわきFCは29日の第12節、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)でV・ファーレン長崎と対戦する。午後2時開始予定。いわきは3勝2分け6敗で22チーム中19位。長崎は6勝2分け3敗で3位。

 大型連休期間に3連戦

 J2はシーズンのおよそ4分の1を消化。大型連休期間の29日~5月7日には、今季2度目となる3連戦が予定されている。

 この連戦でいわきが戦う相手は3位長崎、4位ヴァンフォーレ甲府、10位清水エスパルスの3チーム。いずれも実力ある選手をそろえており、連勝で波に乗っているチームでもある。

 予想される厳しい戦いを前に、いわきはチームの引き締めを図る。前節栃木SC戦の敗戦を受けた26日の練習前ミーティングでは、チームの生命線であるハードワークを再度徹底することを確認した。主将のMF山下優人は語る。「ここ最近、自分たちの良さを失いかけている。球際での戦いやランニング、一つ一つのプレーに対する責任感や厳しさを見つめ直して連戦を迎えたい」

 ハードワークに上乗せしたいのは攻撃面での落ち着きだ。縦に速い攻撃を志向するいわきだが、その武器の使い時には改善の余地がある。最後列からの配球役を担うDF家泉怜依は「ボールを落ち着かせるプレーをはさむことで、攻守に人数をかけたプレーができる」と分析する。

 次戦の相手長崎は目下3連勝中。いわきの村主(すぐり)博正監督が「これまでの外国人とはひと味違う」と警戒するFWフアンマを中心に、両サイドのスピードをシンプルに使う攻撃を展開する。いわきDF陣がフアンマとの競り合いで勝てるかどうかが重要なポイントになりそうだ。「失うものはない。チームとしてやるべきことをやるだけ」。家泉は静かに闘志を燃やした。(小磯佑輔)