いわきFC、村主監督を解任 サッカーJ2で低迷、後任は田村GM

 
(左から)田村雄三氏、村主博正氏

 サッカーJ2のいわきFCを運営するいわきスポーツクラブは14日、いわきFCの村主(すぐり)博正監督(46)を解任したと発表した。後任には、2021年まで5季にわたり監督を務めたゼネラルマネジャー(GM)の田村雄三氏(40)が就いた。

 今季J2に初参戦したいわきは開幕3戦未勝利とスタートからつまずくと、第11節の栃木戦からは5連敗を喫し、第14節の清水戦では1―9と大敗。今月11日までのリーグ戦計20試合の通算成績は4勝4分け12敗の勝ち点16で、22チーム中21位と低迷していた。14得点はリーグ最少、37失点はワースト2位で、攻守にわたる再建が必要と判断したとみられる。

 村主氏は昨季監督に就任、いわきをJ3優勝、J2昇格に導いた。シーズン途中での解任に「私の力不足により期待に結果で応えられず、本当に申し訳ない。パートナー企業やサポーター、選手、スタッフに心より感謝している。残るシーズンの選手とチームの発展を心より願っている」とのコメントを発表した。

 後任の田村氏はいわき強化部から17年に監督に就任。21年のJ3参入に貢献し、22年以降はスポーツディレクター、GMとしてチームの強化を担った。1年半ぶりとなる監督復帰に「村主監督の思いを引き継ぎ、クラブに関わる全ての皆さまに笑顔を届けられるよう取り組む。『また次も見たい』と思ってもらえるよう、必ず強いチームに成長させる」と決意を示した。

 いわきは18日、ホームのいわきグリーンフィールドで行われるジェフユナイテッド千葉戦で田村新監督の初陣を迎える。