いわきFC、田村新監督体制で初勝利を 18日の千葉戦、初指揮

 
「チームのアクセントになれる」と自信を深めるMF下田=15日、いわき市・いわきFCフィールド

 サッカーJ2のいわきFCは18日、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)でジェフユナイテッド千葉と対戦する。午後4時開始予定。監督交代後、田村雄三新監督が初めて指揮を執る。監督としてはJリーグでの初陣となる。

 いわきは通算成績4勝4分け12敗で22チーム中21位。千葉は6勝5分け9敗の16位。いわきは15日の公開練習で攻撃練習に重点を置き、選手がボールを追い越しての「分厚い攻め」への意識を高めた。

 千葉には昨季までいわきでプレーしたDF日高大が主力として所属しており、対戦に注目が集まる。日高とのマッチアップが予想されるMF嵯峨理久は「公私でお世話になった尊敬する先輩。戦うのは違和感もあるが、今季一番楽しみにしている」と語った。

 19歳のルーキー、MF下田「チームのアクセントに」 

 前節、最も強気に戦ったのはMF下田栄祐だろう。Jリーグデビュー戦だったが、堂々とした動きが光った。田村新監督はミスを恐れず挑戦する姿勢を重要視しており、千葉戦でも下田のプレーが注目される。

 下田は年代別の日本代表に選ばれた19歳のルーキー。特徴は足元の技術だ。前節の山形戦では積極的にパスを要求。味方から下田にボールが集まると、いわきの攻撃も落ち着いた。  「回数は少なかったが、ボールをもらえば、前へ前へとプレーできた」と下田。中盤を省略してロングボールを多用するいわきに、自身の長所を融合できれば「チームのアクセントになれる」と自信を深めている。

 下田はこれまで長い期間、けがによるリハビリに取り組んできた。復帰直後の監督交代には「びっくりした」というが「チームは暗くならず、良い意味でいつも通り。自分も今まで通りにやりたい」と前向きだ。

 「雄三さん(田村新監督)は味方を追い越すプレーを求めている。前へ出ていくタイプではなかったが、どんどん変化を加えていきたい」。下田は田村新体制での成長を誓う。(小磯佑輔)