伊達鶏の名物料理を ブランド化新団体、生産や加工業など連携

 
「伊達鶏のまち伊達市」定着に意気込む木幡会長(右から3人目)ら

 伊達市の飲食店関係者らは25日、本県の三大ブランド鶏の一つ「伊達鶏」のPRとブランド化を進め、「伊達鶏のまち伊達市」の定着を目指そうと「伊達鶏の会」を設立した。市内で伊達鶏を気軽に食べられる環境づくりや伊達鶏を活用した名物料理の開発を通し、地域活性化や観光誘客を目指す。

 同会によると、伊達鶏は県内や首都圏の飲食店などで扱われている高品質の鶏肉で、飲食業界では高い評価を受けている。一方で、市内には伊達鶏を提供する飲食店が少なく、市民にとってはなじみが薄いという。

 これまでは事業所ごとに伊達鶏のPRや販売促進活動に取り組んできたが、会を設立して生産者や加工業者、飲食業者が連携。PR活動や名物料理の開発など、伊達鶏のブランド化や生産・販売の安定化、地域に根差した体制づくりに取り組み、地域の活性化や市外からの誘客と販売促進、地域振興につなげる。将来的には会のNPO法人化を進め、伊達鶏の地域団体商標登録を目指していくという。

 設立総会が市役所で開かれ、事業計画や役員などを決めた。総会終了後、記者会見が開かれ、木幡睦人会長が「伊達市らしい商品をいかにつくっていくかが課題。会が一つになって、伊達市を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。